こんにちは、中田です。
みなさん、どんな人に憧れますか？ 僕は例え話が上手な人に憧れます。
例え話とか例えツッコミとか、例えが上手い人はIQが高いそうです。頭がキレるとか、頭の回転が速いとかそういうことを数値化したのがIQなのかどうかは分かりませんが、お笑い芸人だとフットボールアワーの後藤、千鳥のノブあたりがそれにあたるでしょうか。
たしかに例え話をしようと思ったら、
1. 話のネタがある
2. 内容をしっかり理解する
3. その事例に近い例えを思いつく
4. 類似点が分かりやすいように話す
3番目なんかは知識や経験も必要だし、聞き手の年齢によっても変わってくるから、なかなか真似できるものではありません。逆に例え話の練習をすれば頭の回転が速くなると言われれば納得できるし、実際に試してみたくなります。でも、例えが下手だと聞いている方は大変。「いや、何言ってるか全然意味が分からない」とか「例え話すぎてもはやただの脱線」とか。例え話が上手いと頭の良さそうな印象を与えますが、失敗するとアホ丸出し。だから、例え話が上手な人になりたい。
この本『荒唐無稽音楽事典』は、著者の高木壮太が、音楽ジャンルや専門用語、国内外のミュージシャンなど、音楽にまつわる様々な項目を独自の視点で解説したもので、とにかくその解説（例え）が神がかってます。うまく的を得てるなーというか、音楽に疎い人が読んでも思わずニヤニヤしてしまうはず。というわけでいくつか抜粋。
【ウータン・クラン】
ヒップホップ界のAKB48。
【X JAPAN】
NHKホールには日本最大のパイプオルガンがある。レピッシュのひとが借りに行ったら断られたそうだ。ところがYOSHIKIには簡単に貸した。世の中ヤンキーに優しくサブカルに厳しいという例である。
【尾崎豊】
ヒトサマのバイクを盗み、ヒトサマの家の庭でシャブ爆死した日本のカート・コバーン。
【SMAP】
世界最長寿の男性アイドルグループ。男性アイドルとは何かという哲学的な問いに挑み続けるグループ。
【セルジュ・ゲンズブール】
世の女性に「嫌いな男性のタイプは？」と訊くと99%が「不潔なひと」と答える。セルジュ・ゲンズブールは2年くらい風呂に入らず、アルバート・アインシュタインみたいな髪形になって、ぼろぼろの服を着ていたのに、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジェーン・バーキン、バンブーと絶世の美女に惚れられた。矛盾である。
【テルミン】
ロシアで発明された手を触れずに演奏できる楽器。おしゃれなイメージが付きまとうため、スノッブ達が買い求めるが演奏が難しいので、たいてい部屋のインテリアになっている。
【ヒップホップ】
だぼだぼの服を着てYo!Yo!Yo!などと言いながら、レコードに針をこすり付けて中古レコード屋に転売できないようにしたり、地面の上でくるくる回って眼を回したり、キャデラックに乗ってピストルの撃ち合いをしたりする文化。地下鉄や壁などの塗装業者とも密接な関係がある。
【ロック】
リズム&ブルーズやカントリーを元に発達した、大人たちの消費主義や社会への服従に対する若者たちの反抗の表現音楽である。取り仕切っているのはもちろん消費主義の大人たちである。
もう一度言いますが、あくまで著者独自の視点で綴られたものなのであしからず。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
