どうもどうも、村松です。
フイナムが運営するショッピングモール「フイナムズ」。もう皆さんにお馴染みだと思いますが、なんとなんと今月でオープンから丸2周年! 参加するショップの数もついに20になりました。
今日は「勝手にフイナムズ」ということで、ぼくが独断と偏見で選んだ古着をご紹介したいと思います。編集部では「今日のフイナムズ」と題して、日替わりで気になる一品を紹介していますが、良いモノってやっぱり順番が回ってくる前に売れてしまうんですよね。そこで今回はぼくが一押しするモノをまとめて紹介しようって試みです。それでは早速行きましょうー。
まず紹介するのは “デッケネ” のTシャツです。知っている方もいると思いますが、1978年に結成されたアメリカのパンクバンド「デッドケネディーズ」。“デッケネ” という愛称で親しまれ、コアな音楽好きから愛される存在です。そういえば、2000年代前半、N.ハリウッドがバンドの伝説的ボーカリスト、ジェロ・ビアフラにフォーカスしてコレクションを発表したこともありました。かく言うぼくも “N.ハリ” に多大な影響を受けて、アルバムや写真集を買ったり、一時期かなり追いかけていました。だけど、バンドTは血眼になって探したけど、どうしても買えなかったんです。コレは再結成された2000年代の頃のモノで、このバンドらしいシニカルなデザインが堪りません! ただし、ビアフラ本人は1986年の解散時に脱退しているのでご注意を。
続くフォトTはジェームス・ディーン! ぼくにとってこの俳優といえばやっぱり映画『理由なき反抗』。若者たちの青春を描いたほろ苦いストーリーもいいんですが、ディーン演じる主人公ジムのファッションが最高に格好いいんです。ぼくは究極、白の無地Tにジーンズを合わせたファッションが一番格好いいと思っているので、まさに彼はそれが似合う最たる人物だと感じます。このTシャツはそんな彼のモノクロの顔写真が超クール。なんか肩まわりの汚れも相まっていい感じだなぁ。
またまたTシャツでごめんなさい。90年代のカルバン・クラインの一枚で、なんともレアなアメリカ製。ここ数年、ファッションの流れのひとつといえばロゴモノですが、その走りといったら、やっぱカルバン・クラインでしょう。この “CK” のロゴって極シンプルだけど、すごくインパクトがあるし、ミニマルなんて一言では片付けられない美しさがあります。ジャンルは違いますが、ディーター・ラムスの美学と近いのかなって思ったりもします。しかも、この古着ならではのこの風合い&手の出しやすい価格が良いんです。これが同じカルバン・クラインでもブルース・ウェバーのフォトTともなるとなかなか手が出せないので…涙。
やっと方向を変えて、コンバースの「オールスター」。この靴ってスニーカーの定番中の定番ですが、ふとした時、無性に履きたくなるんですよね。思い返すと、ぼくもこれまで何足も吐き潰してきました。時にはかかとが擦り切れて、雨で何度浸水したことか(笑)。そういう物語も引っくるめて、やっぱファッションっていいなって思うんです。年輪を重ねていまがあるっていうか。そんなこんなで、いまもぼくの家のシューズボックスには数年前に買った「CT70」のハイカットがしっかり入っています。写真は貴重な80年代のもので、珍しい韓国製。実はコレ、つい先日「今日のフイナムズ」で取り上げました。そちらでコンバース愛をアッツアツに熱弁させてもらったので、よろしければご覧ください。
お次はパンツです。そもそもファッションって人それぞれ変遷みたいなものが必ずあると思うんですが、ぼくが20代の頃に一番穿いたのは間違いなくラングラーの「ランチャードレス」。数本買って、コレばっかし交代制で穿いていました。いわゆるスラックスなんですが、ポリエステル素材でとにかくシワになりにくく、センタープレスが取れないんです。しかも、この細すぎず太すぎない、ややフレア気味のシルエットが “◎”。スラックスだから見た目もカジュアルすぎず、バランスがちょうど良いんですよね。双璧をなす一本といえばリーバイスの「スタプレ」ですが、ぼくは「ランチャードレス」の方が好みでした。コレに先ほどご紹介した、コンバースの「オールスター」(ハイカット)なんか組み合わせれば最高ですよ。
いろいろご紹介してきましたが、今日はこれまで。本当はそれぞれ一言、二言書いてバーっと10点ぐらいピックアップしようと思っていましたが、ついつい力説しすぎて燃料切れを起こしました…。とにかく「フイナムズ」は深く深く掘ってみるほど、意外な商品が出てくるのでこの週末ぜひチェックしてみて下さい。今後とも「フイナムズ」をご贔屓のほどよろしくお願いいたします。