編集部の須藤です。
上京してから5年、通い詰めた映画館は数しれず。酸いも甘いも、いろんな出来事のそばにはミニシアターがありました。
ジャン・ヴィゴの『アタラント号』を観に行ったイメージフォーラムでは恋人の横で盛大にいびきをかいてしまったり、『お江戸のキャンディー』を観た下北沢トリウッドで俳優の吹越満さんに写真を撮ってもらったり…映画館なくして私の青春時代は語れないのです。
ですがそんなミニシアターも、コロナの影響で経営難に陥り、存続が危ぶまれています。恩を返す意味もこめて、各所でおこなわれている支援活動をここで紹介させてください。
SAVE THE CINEMA
はじめに先頭をきったのはこれだった気がします。
日本全国にあるミニシアターを救おうという取り組みで、映画監督の濱口竜介さんや深田晃司さん、女優の安藤サクラさん、俳優の井浦新さんなどの呼びかけではじまりました。
自粛による損出の補填を求める署名活動や、ミニシアター経営のためのクラウドファンディングなど、活動はさまざま。クラファンの金額設定は3千円から500万円まで(!)なので、お財布と相談しながらぜひ。
【緊急募金】全国の小規模映画館「ミニシアター」への支援
Tポイント1ポイント1円として募金できるというもので、ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金の活動にあてられるそうです。使いそびれてたな〜なんて方は映画業界のためにぽちっとしてみてもいいかもです。5月14日までなのでおはやめに。
【期間限定】若松プロダクション ミニシアター応援基金
映画監督の若松孝二がたちあげた「若松プロダクション」が、ミニシアターを応援するため、DVD化されていない過去作の配信をスタートしました。売上の半分は寄付にあてられるそうです。63年のデビュー作『甘い罠』や、『千年の愉楽』の撮影を追った貴重なメイキング映像など、玄人も喜ぶラインナップです。
おまけ:SHINPA the Satellite Series # 2 在宅映画制作
映画上映企画「SHINPA」がはじめたのは、24人の映画監督におうちで映画を撮り下ろしてもらうというもの。5月1日から1日1作品ずつ公開していて、ベテランだけでなく新進気鋭の若手、監督としても活動している俳優さんなんかも参加しています。毎日新作を楽しめるという贅沢な試み、ぜひ観客で参加してみてください〜。
作品はここから観られます。
以上。あのミニシアターでまた映画が観たいなあ!