BLOG - フイナム編集部

宮本から君へが激しく感動したので感想なんかをつらつらと。

好きな漫画家は新井英樹先生です。どうも、編集の石井です。

ずっと行こうと思ってて放置していたのですが、そろそろ都内の上映館も少なくなってきたので遅ればせながら行ってきました。映画『宮本から君へ』。

 

結論から言うと、最高でした。
正直、新井作品のあの熱量や生臭さを、生身の人間が再現できるはずがないと思い込んでいたのですが、それは大きな間違いでしたね。主演の池松壮亮さんとヒロイン役を務めた蒼井優さんが見事に役を演じきっていました。方々ではすでに今年の主演俳優・女優の最有力なんて言われてますが、ぼくもそう思います。特に蒼井優さん、あれは完全に靖子そのものでした。

感情と感情のぶつかり合い。カロリー高めで、目を覆うような場面も多々あり。話が進むにつれて、メンタル的にもフィジカル的にもやられます。胸のあたりが締め付けられて、痛くて、辛くて、胸クソ悪い。けれど、全身全霊でぶつかってきたからこそ最後のオチが気持ち良くて、不思議と見終わったあとは清々しい気分に。

まわりの空気を読みながらすまし顔。臭いものには蓋をする。そんなロジカルな生き方が当たり前になっちゃったいまの時代、宮本みたいに空気の読めない奴や、正直な生き方ってのは煙たがれるし流行らない。でも一方で、なんか羨ましく思うところもあり。

炎上やコンプラを気にして自主規制、そんなムードにウンザリしていたところだったので、宮本の自分の感情に素直に従う真っ直ぐな生き方が深く刺さってしまったわけです。個人的には今年の邦画ナンバーワンでした。

ってなんかつられてエモくなっちゃいましたね、このブログ。どうやら宮本の熱が伝染してしまったようです。。。

 

都内では渋谷のユーロスペースと新宿のK’sシネマでギリ上映中。それと12月6日からキネカ大森で見られるようです。
まだ見てなけど気になってた!って方は絶対行くべし。ひとつアドバイスをすると、体調を整えてから見に行くことをお勧めします。

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