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BLOG - 猿渡大輔(グラフィックデザイナー)

裏方目線

 

 

 

先日自分たちの結婚式があったのですが遡ること数ヶ月、その日のための服装一式を用意するにあたって頼りにしたのが「STORY & THE STUDY」でした。
本来はそう簡単にご担当いただくことはできないであろう、デザイナーやフィッター等を兼務する熟練スタッフの吉鶴さんに直々にサポートいただいて、(ほぼご提案いただいたとおりに)生地を選び、(ほぼご提案いただいたとおりに)形を決め、進んでいきます。
自分のことを以前から知ってくださっている吉鶴さん、出してくれる提案がどれも自分が本当は求めていた(けど気づいていなかった)ようなアイデアばかりで、楽しみながら向き合ってくださっているのが伝わってきてこちらも安心できるし、熱も入ります。

 

そうしてできたのは、作法に則り、でも独特さがあり、自分の肌とその後の生活にもずっと馴染む、式にも会場にもドレスともよく合っていて、とても愛着のわくスーツでした。
「ちょっとくたっとしたくらいが格好いいから本番までに何回かラフに着といて」と言われたことも、まさにそういうほうがありがたいっす、なポイントでした。
本当、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

それらを着て、式本番も無事に終わりました。
仕事柄か、どちらかというと終始運営側寄りの位置に気持ちがありましたが、しばらく伴走してくださったプランナーさんやメイクさん、フォトグラファーさん、お花屋さん、会場のスタッフの皆さまの気配りや動きの素晴らしいこと。目線の揃ったメンバーが集まって取り組む撮影は気持ち良く終われて結果仕上がりもより良くなる、みたいなことってあるあるですが、まさにそんな感じの良い現場でした。
こちら担当のデザインやアイデアもうまく溶け合っていて、こういう尊敬すべきチームでひとつ催しを作ることができて、終了後は久々に満ち足りた気分です。
これまでも主に制作物関係で結婚式のお手伝いをしたことはありましたが、実際ゼロからゴールまで今回見ることができて、ブライダルに関わる仕事の特殊さや奥深さ、魅力も知ってとても興味を持っています。

 

自分が主役のイベントでもどこかそのポジションを避けて裏方気味でありたい感じ、古くは小学6年の頃の「6年生を送る会」で、送られる6年生の位置にいるのがいまいち居心地が良くなく、ステージの袖か放送室に行って音響の調整とか合図だしをさせてくれと先生に直談判していた記憶があるので、もうずっとそうみたいです。

 

 

 

 

いちおう主人公目線では、こういう式でありたいという望み通りのものができて、家族も犬たちも(猫はごめん)揃って穏やかに終えることができて安心しています。ここにいない祖父の形見のカメラをこの日もフル稼働させていたので、ファインダーを通して見てくれていただろうと思います。
本当に、関わってくださった方々に感謝です。

 

これ、次回がないから振り返りや改善点の使い所もないんですが、もちろんもうやらなくていいんですが、いろいろ浮かぶことはあるのでちょっとどうしたものかと思ってます。何かに活かしたいけど、とりあえずはどこかにしまっておきます。
これもブライダルという商材の独特なところなんだな

 

 

 

 

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