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BLOG - 猿渡大輔(GORDON MILLER PR)

Paraboot

 

社会人駆け出しの頃の自分を知る先輩方はご存知のことですが、自分には昔Engineered Garmentsが着られなかった時期があり。

 

服屋店員時代からお客さま、先輩同僚、同業者の皆さまを見ては自分には服や靴や鞄やその他諸々についての知識も知識欲も真贋を見極める目も圧倒的に足りないなとぼんやり感じ、いわゆる「服屋」「服好き」らしい人にはなれぬなあと思っていた僕ですが、それでも自分のものを選ぶ場面は多々あるわけで、まわりの人たちのようないろいろなものに裏打ちされた判断基準は持ち合わせていなくとも、マイルールみたいなものは形作られてきたわけです。
だいたいそれは、関わりの深い人がつくったものか、自分に近いカルチャーに由縁があるものか、行ったことのある場所でつくられているものか、自分の行動と合っているか、みたいな感じでやや偏屈気味になりますがまあそういうものです。あとは困った時は、そのブランドや品物のコンセプトもしくは作り手は自分がそれを身に付けることを良しとするだろうか、という問いを立てて自分で(勝手に)判決を下します。

 

最初に書いたEngineered Garmentsのことはまさにその判決で否と出ていた例で、当時勤めていたところではみんなが好きなブランドだったのに、自分は距離を感じて手が出せず。このブランドは自分に着て欲しくてつくったわけじゃないと思うんですよね。とか上司に言ってた覚えすらあります。
ただそれが、上で述べたいくつかのルールを徐々に満たしはじめてきて、具体的にはニューヨークに何度か行くうちに地図なしで歩けるくらいにはなれたとか向こうに何人か友人ができたとか他愛ないことなのですが、そういうことを経ていつしか自分内判決が可に変わり、いまでは何着か所持させてもらっています。

 

靴に関しても同様で、スニーカーじゃないものに関してはほとんどDanner。理由はDannerの故郷ポートランドに何度も行って街に親近感を感じていたから。以上。あとは冠婚葬祭用に身内が関わっている日本のブランドの靴がある程度。
ということでパラブーツなんていうものは判決であっという間に否。素晴らしい価値があるものだとは重々わかっているけど、自分はフランスに行ったことすらなければフランス語の講義も途中でドロップアウトしたしブランドの由縁もフランスの服の歴史もさっぱりわからぬ。靴欲しいと思ったときにパラブーツを選べる理由がひとつもない。

 

そういうときにいいきっかけというのはあるもので、前の職場でEngineered Garmentsしか着ていなかった(誇大表現ではないと思う)(そいつのせいでより自分は着る気がしなかったわけなんだけど)当時の後輩がしばらく青山のパラブーツに勤めているというので長い行く行く詐欺の後、先日訪店。

 

 

昔からカメラが向くと絶対にキメてくる憎らしい唐澤くんです

 

どれを履くにもあまり理由が見当たらない中、せっかくだから黒のシャンボードでもと言う僕に唐澤くんがすすめてきたのがヌバックのミカエル。

 

 

チロリアンはアウトドアや現場作業が多いDの用途にも合うし素材的にもちろん雨に強いし、いつものスタイルにも合うはずだと言う。ぎらぎらしてない素材感もDの人間性的に合うと言う(唐澤くんは昔から僕のことをDと呼ぶ)。

さらにはオイルをしっかり入れて<坊主の防水仕様>にして渡すから、と言う。そう言われるとだんだん自分が履いてもいいんだという気になってくる

そういえばパラブーツの創業者はアメリカでラバーソールの靴を見たのがヒントとかそういう話があったよね…てことはアメリカ関連のものなら親近感が…とかもはや下らない話にまでなる

 

というわけでそれをお願いということになり。サイズがあったからというのもあるけど(VANSのサイズがUS12なのでかなりでかい)

 

 

 

後輩の立派な姿を見学しつつ、昔の話なぞをしつつ<坊主の防水仕様>になっていくミカエル
より艶がなくなっていって、まんまと「そう、そういう色味の方が履きやすいよ」と言わされている自分

 

 

 

そういうわけで晴れてParabootに可の判決が出ました、という話でした。
前置き長くてすみません。

 

まあここまで偏屈にならぬでも、そもそも友達が働いてるお店で自信を持っておすすめだと言ってくるものなら普通になんでも受け入れられるんですけどね。

 

唐澤くん、お邪魔しましたー。

 

 

 

 

 

 

 

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