HOUYHNHNM(フイナム)ブログをご覧の皆様、こんにちは。District UNITED ARROWSの売場作り担当コバヤシです。いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます!本日は、カシミヤのニットについて。
日本の一大ニット産地である山形をベースに、「セーターとは何か?」という壮大なテーマの元、製品を発表するTHISISASWEATER.。糸屋さんとの糸製作から製品に至るまで、膨大な時間や手間をかけて生まれる製品は、毎シーズン新作を出していくファッションブランドとは異なる手法で、皆さんに価値ある製品を届けてくれています。そんなTHISISASWEATER.の新作がこの度お披露目となりました。
今回はカシミヤ。これまでもカシミヤ混のセーターを発表しており、半袖の上からでもその着心地の良さを実感できるセーターでしたが、それが今回はカシミヤ100%なんです。カシミヤ20%でさえ気持ち良く着れている前回までのシリーズですが、今回は更に5倍!?恐ろしく気持ち良いんではないでしょうか!ただ、今回の注目ポイントはその着心地と共に、
”色”
なにせ、今回の名前は
A4:A SWEATER IS COLOR. セーターは色を着る。
その名の通り、”色”を着るにふさわしい、色彩豊かな6色のカシミヤセーター。よくよく見かけるカシミヤセーターは単色のモノが多いですが、そのイメージを覆すような多色使い。しかもアップしてみると2色どころか複数の色が混じった杢のニット。実際は4色の糸を撚り合わせて1本の糸にしています。
しかも通常同じ太さの糸を撚るところ、糸の太さも異なる糸を用いて撚り合わせています。この太さの違う糸で撚った糸でセーターを編むと斜めによじれやすくなってしまうそうで、普通はあまりしない上に、4色も使う為、実際編むまでイメージ通りの色が出るか分からない。
そうすると
「きれい!だけど着るには派手かな」とか
「黒が強過ぎて暗い」とか
「白が強過ぎて、何か残念なグレーに見える」等、
失敗も多く、仕上がるまでに非常に手間のかかる工程が待ち受けます。
ただそこまでして仕上げた一着には、
派手過ぎずかつ、しっかりと”色”が生きています。
またカシミヤの風合いにもこだわりがございまして、加工でふわふわにする過程。カシミヤ=柔らかい!ふわふわ!気持良い!となる加工をあまり施しておりません。
それは着たり洗ったりする事で徐々に風合いが良くなる変化を堪能して欲しいから。実際、古着屋で見かける昔のカシミヤセーターに独特のヌメリが生まれ、一度付けたら手放したくなくなる様になっているあの感じです。
そのため、こちらのセーターは今回もご自宅での手洗い可。シーズンに一回、ご自宅の洗剤もしくは、皆さまがお使いのリンス!?で洗うのもありだそうです。実際私も私物のTHISISASWEATER.を洗う時は、自分で使うシャンプーで汚れを落とし、コンディショナーで糸に潤いを、最後にネットに入れて脱水しております。
一枚でも良し、インナーとして色を合わせて楽しむも良し。”色”を着るセーター発売中です。皆様、原宿店へお越しの際には、是非こちらのセーターをお試し下さいませ。
コバヤシ