CARUSO per District “Navy Suit Collection”

HOUYHNHNMブログをご覧の皆様、こんにちは！

今年は能ある鷹になるべく、色々な発言に気を遣うようにしています。

雄弁は銀、沈黙は金、Districtの販促担当はイワシタです。

ここ最近、Districtとは？Districtらしいとは？という疑問を常に自分に投げかけながら、毎朝コーディネートを決めるようにしています。

色合わせや素材合わせ以外にも考える事が多くなり、それなりに時間を要しますが楽しんでいます。

そこで私なりに出た一つの答えが、ジャケットやスーツなどの着こなし方です。

Creativity＆Craftsmanship,Freestylingをコンセプトにジャケットスタイルを提案するDistrict。ブザム付きのシャツやウィングカラーのシャツを日常的に着たり、スーツにNew balanceを合わせたり。

ディレクターのクリノのスタイルというと頭に思い浮かべやすいかもしれません。

メンズウェアのルールなどを守った上で、自分らしいアレンジを加えたスタイリングを模索し(外しが外れにならない様に気を付けながら)、更にそこから新しいスタイリングが生まれる。私はそこに”Districtらしさ”を感じています。

武道でも”守破離”という言葉がありますが、ファッションも”守破離”が大事だと最近強く思うようになりました。守破離とは師弟関係の在り方の一つで、修行の過程を示すものです。空手を習っていた頃、よく師範に言われていたのを思い出しました。

ネイビーのスーツやジャケットを正統派に着る。着崩してみて改めて分かるネイビーという色の懐の深さ。そしてネイビーはよく目にする色が故に、自身の色が出せる色だとも思います。

そのネイビーのジャケット2型、パンツ2型をCARUSO per District “Navy Suit Collection”と題してDistrictにて発売しております。

良いスーツ、良いジャケット、良いパンツをお探しの方にお勧めなのはやはりCARUSOです。

CARUSOとは1958年に、南イタリアのナポリでテーラーを営んでいたラファエル・カルーゾ氏がパルマでスタートさせたファクトリーである”マコ社”の自社ブランド(ファクトリーブランド)です。

ただしCARUSOと名乗り始めたのは、2000年に入ってからで、現社長のウンベルト・アンゴリー二氏が買い取ってリブランディングするタイミングでCARUSOと命名しました。

「スーツは高ければ高いほどよい、というような時代はもう終わり。今は価格とクオリティのバランスが取れていなければ売れません。消費者はブランドロゴにはもう興味がないのです」by ウンベルト・アンゴリーニ

このウンベルト・アンゴリーニ氏はBrioniを成功させた方で、美食家やブートニエールに関する執筆活動もされている多才な経歴をお持ちです。またクラシコイタリアに捉われない考えのもと、CARUSOを率いています。

又、パルマと言えばハムやチーズで知られる美食の町でもありますが、かつてはテーラーの町だったそうです。イタリア各地のショップやメーカーが、既製服の生産を依頼するのは、”パルマ”という町が「ナポリやミラノのような仕立てのクセが無く、依頼通りの型紙を引いてくれるからだ」と言われています。その為イタリア内外からOEMの依頼が多く、著名なラグジュアリーブランドがCARUSOでスーツやジャケットを生産しています。クラシックからモードな洋服まで生産してきた為、型に捉われない洋服を作れるのもCARUSOの魅力です。

ナポリのテーラー出身であるCaruso家の伝統を活かしたハンドメイド技術と、最新のマシンメイドに技術を巧みに組み合わせて作られている点も強みの一つ。

そのハンドメイドの箇所の中でも一目見ただけでCARUSOと分かる部分で言うとブート二エールです。ブートニエール専門の職人が仕上げる為、とても綺麗な仕上がりなので店頭にお越しの際に是非ご覧下さい。