出張の4日目〜6日目は国際メガネ展示会「SILMO」の会場に足を運びました。メガネづくしの3日間です。いろいろなブランドをチェックし、印象に残ったものをご紹介します。
Lesca Lunetier
今回もいろんな種類のビンテージをセレクトしましたが、その中に珍しいモノがありました。現行のOGRE XLの元となったビンテージです。初めて見ました。
新作もいろいろあった中でこの新しいラウンドが良かったです。キーホールのハイブリッジが特徴的です。
lazare studio
前回に引き続きティアドロップのアセテートは新型がリリースされました。
また以前の小さかったkarpisのモデルをサイズアップしたこkarpis 48も非常に良かったです。
Anne & Valentin
レギュラーコレクションにも良い新作がたくさんありますが、会場内で目を引いていたのが今回の限定コレクションとして発表されたコラボレーション「Anne & Valentin x Camille Walala」です。ロンドンを拠点とするフランス人アーティストで大胆な色使いの壁画やインスタレーションで知られています。左右非対称で大胆な色とパターン使い、個性的でアートのようなリミテッドコレクションです。
レギュラーコレクションでもこれらのような魅力的な新モデルが多数紹介されています。
LAPIMA
今年夏前から取り扱いを開始したブラジルのブランド「LAPIMA」。ブラジルの人気ダイビングスポットの美しい水中の色とダイビングマスクをイメージした新作。今回も大胆なスタイルです。マットなグリーンは新鮮で、この色を使ったウェリントンの特別仕様のモデルを作ってもらいました。年末から年明けくらいに入荷予定です。私もこれをオーダーしました!
VAVA
近未来をテーマにしているVAVAは2つのラウンド型モデルが印象的でした。どちらもクラシックな丸型ではなく、かなりモード感と近未来感があるスタイルです。珍しく横長のデザインもありましたが、これは今のヨーロッパのトレンドスタイルです。
Ahlem
この新しいモデルは発売と同時に完売した人気モデルですが、「Ahlem」に特別に交渉して日本だけ追加生産してもらえることになりました。店頭には初回入荷分がまだこれから並ぶことになりますが、おそらくすぐに売り切れると思います。追加生産分の到着は来年の春先になりそうです。
LALOOP
ロサンゼルス発のアイウェア専用ネックレスのブランド「LALOOP」は今年ブランド設立から25周年を迎えます。メガネやサングラスをちょっと外したい時に置き忘れる方が意外に多く、また手に持っていると不便ですが、「LALOOP」はアクセサリー感覚で洒落ていますし、メガネやサングラスが回転しないように作ってあるヒンジ付きのループに掛けておけます。私がいつも着けているネックレスも「LALOOP」で、スターリングシルバー製のドックタグです。いつも着けていることもあり、そのモデル名は「THE OKADA」といいます。
ブランド誕生25周年を祝福する記念モデルは「LUNA LOOP」といいます。コンセプチュアルアーティストであるTrong Gia Nguyen氏が特別にコイル状のループをデザインし、チェーン含めてシルバー調にしているのは25周年をSilver Anniversary(銀婚式)に準えているからです。
他に新たに登場したブラス仕上げの「THE OKADA」モデルも魅力的です。
また以前あったビンテージ風のパッケージに入ったSPORTS LOOPも日本からのリクエストで復活して登場します。
LUNOR
洗練されたクラシックを追求する「LUNOR」からは、シンプルで上質な新モデルたちが発表されました。
洗練されたクラシックを追求する「LUNOR」からは、シンプルで上質な新モデルたちが発表されました。
TARIAN
スタイルはシンプルですが、アセテート生地の貼り合わせでカラーリングが美しい新モデルたち。私が試着している黒のスクエア型は上の部分に赤とブラウンでアクセントを付けてあり、とても素敵でした!
MASAHIRO MARUYAMA
立体的な装飾を施してあり、これらの新作もアート色の強いデザインです。ますますアイウェアのデザインは楽しくなっていきますね!
GERNOT LINDNER
「GERNOT LINDNER」の新作は1930年代〜40年代に作られていたアメリカ製のアンティークデザインをスターリングシルバーで表現していました。知的で上品、洗練されたデザインは流石です!
Steve McQueen
Steve McQueenが映画で掛けていたアイコニックなサングラスが多数復刻されています。映画「ブリット」で使われていたのと同型の車「マスタング」まで会場に展示して、迫力あるアピールでした。
Solamor
今回新しく導入を決めたブランドです。前回ミラノで開催された「MIDO」展でも見ていて気になっていましたが、今回さらに全体を見てスタートを決めました。「Solamor」は1946年にフランスでスタートしたアイウェアブランドで、1950年代〜70年代くらいまでフランスを代表するブランドで、多くのファッショニスタが掛けたり、映画にも登場していたブランド。ピーク時にはほとんどのフランスのメガネ店で取り扱いがあったほどの人気だったそう。当時の写真を見るとフレンチトラッドのイメージもありながら、あまり堅いオーセンティックなイメージと言うよりも、少し不良っぽさやセクシーなイメージもあり、掛け方によってはモード寄りの雰囲気にもなるアイウェアだったようです。
新しく復活した「Solamor」はかのアラン・ミクリさんがデザイン・監修しています。昨年の春NYでミクリさんにあった際にも、「Solamor」の話は出ていて面白いブランドになることを聞いていました。ビンテージの「Solamor」はその一部が「グローブスペックス」にもありますが、当時のデザインはかなり小さいものが多かったのに対して、ミクリさんが復活させたモノは掛けやすいバランスにアップデートされています。「Tart Optical」や「American Optical」がアメリカを代表するデザインであったのに対して、フランスでは「Lesca Lunetier」がクラシックなフレンチアイウェアを継承したデザインを見せてくれています。このブランドはまたそれとは違う、1950年代〜70年代に大きなムーブメントを作ったフレンチアイウェアの世界を見せてくれるブランドであると思います。
アラン・ミクリさんとは来年に向けてある計画を話し合ったので、こちらはまた改めて発表します。
その他、パリでは毎晩展示会のあと世界の仲間とディナーに行ったり、隙間の時間に「Maison Bonnet」などの眼鏡店やPassage(古い小道のアーケード)などを訪れて4日半の滞在を終えました。
次回は滞在7日目と8日目の模様です。