BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

カマラは天下を取りにいく

 急激な円高と株安が東京市場を襲っている。ここの読者のほとんどは(自分も含め)、投資などに興味はないかもしれないが、社会経済的にはインパクト大である。何が原因で株価が上がったり下がったりし、為替レートが動くのかほぼまったくわからないのだが、いわゆる神の見えざる手の思し召ししだいということだろうか。

 根っこにグローバル化という問題も横たわっているような気もする。経済についてまったくの素人であるけれど、なんだかこのグローバル化というのがいまの世界が抱えている問題の根源にあるのではないだろうか。経済格差、移民問題、そこからの分断、紛争、戦争。

 そういう意味でトランプが反グローバル化に舵を切り、それを多くのアメリカ人が支持しているといるのもなんとなくわかる気がする。毎日世界中で、移民問題が取り沙汰され、なんなら観光客さえ来なくていいという人気都市もある。

 グローバル化で得するのは誰なのだろう。大企業とそれに連なる人々ということになるのかな。

 Think Local, Act Globalというのは、60年代にアメリカの環境学者ルネ・デュボス(1901~1982)が提唱したとされる。この「地球規模で考え、地域で行動せよ」というスローガンは、現在もビジネス業界等で多用されているが、実は環境問題に重きを置いた考え方なんじゃないだろうか。大企業の経済優先ではなく、地球規模の様々な問題、いま真っ先に思いつく地球温暖化と気候変動に対してどう動くかということなんではないのか。

 やはりそういう意味でトランプ支持とはいかない。いや、本当に毎日暑すぎ。

 

 

 

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