昨年12月12日、自社ブランド「MOUNTAIN MARTIAL ARTS」が10周年を迎えた。
ブランドを始めた10年前の2012年は、東日本大震災の翌年。年末の衆院選で自民公明が圧勝し、第二次安倍政権が始まり、民主党政権が終わった。その頃から世界中で分断の流れが進んだことを考えると、時代の変わり目感がある。
そう、時代は常に変わっている。社会の価値基準も変わるし、時代に合わせて価値あるものも変わる。だから、ブランドは始めることより続けることが大変だと思っている。
極端な話をすれば、誰でもブランドを始めることはできる。でも、新しいブランドは次から次へと出てくるので、必然的に時間が経てば新鮮味は薄れ、飽きられてもくる。先に書いたように、時代の変化もある。だから、ブランドを続けるためには、始めた時以上の努力が必要となる。
一年でどれだけのブランドが生まれて、10年後に何パーセントくらいのブランドが生き残っているのだろうか。知っている方がいたら教えてください。
個人的に、ブランドを続けるために必要なものは
・変わること
・変わらないこと
だと思っている。相反するのだけれど、続いているブランドは変わらないものを持ちながら、変わり続けている(詳しくは企業秘密)。
そして、ブランドに共感してくれる人がいること。「自分が成功したい」といった利己的な気持ちではなく、ブランド自体がメッセージを持ち、多くの方たちと共に成長していく。
つまり、一人で続けていけるわけではない。
ということもあり、10周年を記念したTシャツを作って、普段からお世話になっている方々にお贈りさせていただきました。
ぼくが何者でもない頃から小ロットで作ってくれた生産屋さん。初期からブランドを取り扱っていただいているショップのみなさま。なんのPR活動もしていないのに声をかけてくれるメディアの方々などなど、日頃の感謝の気持ちを少しでもお伝えできるように。
デザインはどうしようかと悩みに悩んで、結局シンプルなロゴTにした。ロゴはブランドにとっては顔のようなもの。ブランドが続く限り、長く着ていただけるように。それは裏返せば「ブランドを長く続ける」という宣言でもあります。
まだまだノビシロだらけ。
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