国立博物館でたくさん見られるようになって、それからというものなんとなく心に残り続けている根付(と印籠)。帯に引っ掛けるやつです。
本気でハマって向き合うにはあまりにも強大すぎるというか、著名なコレクターの方々は雅な方や立派な方ばかり、優品の多くは国外に流出、産業としては衰退、という状況もあって、ハマろうにも深みにいくことすらできない沼みたいな趣味だと思うので、その周縁でひっそりと触れていきたい感覚でいます。
ということでご登場願うことになったのは、手元にあった飾り気も作家性もないさほど古くもない根付緒締印籠セット。実用重視で作為を感じず、ある意味民芸的な顔でいます。
帯に引っ掛けて使うのだからベルトに引っ掛ければ本来の使い方ができるわけで、打ち合わせのときに外す指輪やその他アクセサリーを収納したりフリスクを入れたりしています。HTCのベルトとの組み合わせも異種混合クラフトマンシップ対決のようで相性良い気がして。
あくまで実用、身につけるものとして見つめていきたいですが、気を抜いたらどんどん探したり集めたりしそうです。もうすこしファッションとの距離を縮めていけそうな気配があります。江戸時代ぶりに。