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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

パラサイト

いま公開されている北欧のミステリー映画「ボーダー 二つの世界」もそうだけど、その国とかその地域で作られたことがストーリーによりリアリティをもたせているということがある。

例えば警察官でさえ銃使用の規制の厳しい我が国において、刑事が拳銃をバンバン撃ちまくる昔の刑事ドラマなんていうのファンタジーであってリアリティはまったくない。ファンタジーが悪いわけではない。物語は架空の世界。どんだけ想像力を広げていってもいいと思う。ただリアリティはないというだけ。

昨日試写で観た韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は今年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを取った作品ということで前評判が高い作品だ。

開始30分前に着いたのに、すでに行列ができるほどの人気。なんと席が足りず、折りたたみ椅子を用意されてものすごく狭いところに押し込まれた。

韓国映画にしては短い方かな2時間あまり、持病の腰痛やらが持つのか心配だったが杞憂だった。評判通り、ぐいぐい物語に入っていけて終わってみればあっという間だった。

配られる資料にはポン・ジュノ監督からのメッセージが。

「(略)すべての映画監督が望むように、観客にはハラハラしながら物語の展開を体験して欲しいのです。(中略)本作をご紹介いただく際、できるだけ兄弟が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることはどうか控えてください。みなさんの大宮るのあるネタバレ回避は、これから本作を観る観客と、この映画を作ったチーム一同にとっての素晴らしい贈り物となります。(以降、略)」

あらすじなどはもちろん、トレーラーもなにもかも、予備知識なしで観てください。

公開中の「JOKER」といい今年は映画の当たり年だな。あ、でもこの作品、公開が来年1月だった。

ひとことだけ。

これも韓国だから作れた作品だな、と思いました。

 

http://www.parasite-mv.jp

 

 

 

 

 

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