台風の被害の大きさが日に増して伝わってきている。あまりにも広範囲に被害が広がっているものだから報道する側もそれをカバーしきれていないというのがその理由だろう。SNSで伝わってくるのは、それでもまだ知られていない被害地で苦労されている人たちの叫びであったりする。
東京の街中のコンクリート造りの部屋の中でテレビを見ているだけでは、わからない惨状がそこここにある。
関東地方から台風が去った翌13日、ラグビー日本代表がスコットランドを破った時に、「これが被災者の方へのはげみになった」というような内容を首相が発言したということだが、スポーツの試合の勝利が水も電気も来てない人たちの慰みになるわけがない。そんなことより一刻も早い復旧だ。
この発言には驚いた。というか想像力が足らなさすぎる。
ラグビーの試合のことに異を唱えているわけではない。試合とは関係のないその後の発言についてである。
復旧もメドがたち、被災者が日常に戻れたタイミングで試合があっての発言なら問題ない。タイミング悪すぎだろ。
台風がまずまずに収まったという政治家もいた。どうすればこんな言葉がでてくるんだろう。国民を蔑んで見すぎではないか。
復興もクールにセクシーに取り組むべきなのだろうか。環境大臣にも聞いてみたい。