BLOG - 松井明洋(MEDIA SURF COMMUNICATIONS / STOCKHOLM ROAST)

ちょっとチャット:Joakim Nyströmくん

前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが、2回目。今回もストックホルムをベースとする友人であり、アーティスト・デザイナーのJoakimに回答を求めました。彼には、僕らがやっているSR(STOKCHOLM ROAST)というコーヒースタンドの東京の平河町に新しくできた店舗のカウンター(クレート)の製作も作ってくれています。


Q1: 自己紹介をお願いしまっす。

スウェーデンのストックホルムベースのデザイナー・アーティストのJoakim Nyströmです。自分のスタジオで、建築、インテリアデザイン、セノグラフィー(背景美術)とそして、アートを横断的に創っているよ。

スタジオの一角 心地よい光が入ってくる

スタジオのワークショップ。ここではサンプルやアートを製作したりするそう

Q2: 今、どんなプロジェクトをやっている?

いろんなことをやっているけども、自分ためのアートプロジェクト、というのが大きいかな。公的なファンディングを受けてやっているよ。これは、「素材と場所の関係性におけるその音楽の記憶」というのがテーマなんだ。音楽は人類だけでなく、フィジカルなオブジェクト全てに影響を与えると考えていて、それは空間や場所に佇んでいるものだと思う。頭の中でメロディが離れなかったりすることってあるでしょ、それと似たような感じかな。波の音が海辺の貝殻に閉じ込められている、というか。このセオリーを用いて、ストックホルムという街において忘れ去られた音楽というものにアクセスできるような場所を創り出したいんだ。

元はソーセージのケース?を作る工場だったそう

Q3: あなたの近所のおすすめストアを3つ!

僕のスタジオはGullmarsplanというストックホルムの南にあって、住居も近いんだ。スタジオは元ソーセージのケースを作る工場で、エリア全体は元ミートパッキングディストリクト、という感じだね。

まず最初はご近所さんでもあり、友人でもあるStockholm Roastだね。Johan と Önerの二人によるパッションプロジェクト。あの場所の偽物でない空気感は彼らの食と飲み物に対する純粋な情熱からきていると思うよ。

Skogskyrkogården。墓地。ストックホルムで僕の好きな場所であり、また、僕の家のすぐ隣に位置しているんだ。 世界遺産でもあり、スウェーデンの最も有名な建築家のGunnar AsplundとSigurd LewerenzItによって創り上げられた。一年中この場所はさまざまな豊かな表情を見せてくれるよ。

Enskedeparkens bageri。小さなベーカリーで、厩舎のすぐ横にあるんだ。パンとペストリーのクオリティは本当に最高だよ。

Q4: コロナが落ち着いたらどこにいきたい?

モロッコとパリだね。義理の妹がモロッコに住んでいるので、ガールフレンドと二人でモロッコを春に訪れようと。帰りにパリに数日よって、友達に会ったり幾つかミーティングをしたいな、と思っているよ。

インスピレーションソースの本たち

Q5: 何が一番あなたをインスパイアしますか?

音楽。そして、音楽にまつわることを読むことかな。音楽はアートの在り方としては僕に最も影響を与えたものであるよ。あとはもちろん、人だね。自分の夢のために、パッションがあって、その探求をやめない人たち。ちょっと皮肉なのは僕自身が周りからの期待に応えようとしすぎて、自分自身を解放できていないということ。今この瞬間に正しくて、正解である、ということに囚われずに心の底から湧き上がる情熱に突き動かされているようなひとたち。それは本当にエネルギーのかかることだと思うのだけども、であるが故にインスピレーションを受けるよね。自分のために何かを探求するということは同時に何もしてないとすら言えるのではと思うよ。現代社会においては、生産性の対極にあるとされるからね。
 
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