表参道のスパイラルガーデンで9月18日まで手塚愛子の展覧会「Dear Oblivion 親愛なる忘却へ」が開催されている。手塚愛子は学生時代に絵画の探求の中から織物に着目、その解体と再構築という独自の手法を編み出したそうである。完成された高密度で精密な織物の作品を部分的に糸をほどき再構成し刺繍するというこの独自の行為は過去と現在、または流れる時間を織り直す行為とも言える。明日までの展覧会だが圧巻の素晴らしさなので間に合う方は是非足を運んでいただきたい。
編み込まれた織物から解かれた部分が垂れ下がる。
濃密な織物と垂れ下がる繊細な糸の表情が美しい。
美しい織物の柄の真ん中だけ糸が解かれている。
広い会場を使ってダイナミックな展示がしてあった。
織物の濃密な部分と解かれた部分の絶妙な融合。
レンブラントの名作「夜警」も様々な模様の織りなす姿で蘇る。