この一ヶ月、ずっと待ち遠しにしていたイベントがやってきた。この歳になってこんなにわくわくすることがあるなんて想像していなかった。
別冊少年マガジンに連載していた「進撃の巨人」11年半の連載が今日の発売号で終了した。前号をすこし鼻の奥をつんとさせながら読んだ後のこの一ヶ月は長かった。
この作家の伏線の回収というか広げた風呂敷の畳み方はもう見事で、11年半前の連載開始時から完璧なプロットが頭の中にあったのだろうことは想像に難くない。あの時のあのコマのキャラの困惑した顔はここに繋がるのかとか。最終回の綴じかたもお見事だった。
巨人に蹂躙されている人々の戦いを描く長い長い前半(といっても長期にわたる連載の半分以上)から舞台が変わった時、なにがなんだかわからなかったが、なるほどそういうことだったのねと膝を打った時の首肯感。降参であった。マンガってこういうものじゃないとなというストーリー。絵がダメだと初めから挫折する人や途中投げ出す人もいるが、最後まで伴走して得られたこのカタルシス。粘り強いファンだけでシェアするのはもったいない。老若男女問わず、みなさんに読んでもらいたい。
この週末、はじめからもう一度読み返そうかな。実は先月号読んだ後、読み返したんだけどね。
作者の諫山創さん、長い間ありがとうございました。次の作品、心待ちにしています。