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天王洲アイルのTERRADA ART COMPLEX内にあるANOMALYギャラリーにて柳幸典の個展「Wondering Position 1988-2021」が4月3日まで開催中。

柳幸典の作家としてのスタートから続くコンセプトとして「Wondering Posision」(さまよえる位置)は作品名や展覧会名として使われてきた。

今回の展覧会では一匹の放たれた蟻の動き回る軌跡を赤いチョークでひたすら追い続けるシリーズの数メートルに及ぶ新作が展示されている。(すごい迫力!)

また、1980年代に制作された作品はアメリカで学んでいた柳幸典が自分を模索している時に見つけたアトリエの床を這う蟻のあとを追うシリーズ「アント・フォローイング・プラン」から始まり後に砂絵で描かれた国旗や紙幣という人間の作り出したシステムの象徴を蟻が形骸化してゆく「アントファーム・シリーズ」といった重要な作品も展示されている。

柳幸典を知ったきっかけはこの蟻の巣の作品で国旗やドル札なんかを蟻の巣で壊す作品を最初に見た時は驚いたと同時に子供の頃に持っていた蟻の巣を作れるおもちゃを思い出しいた。

平たいケースに砂を入れて蟻を入れると巣穴を掘り進んでいく様子が見えるおもちゃでうっかり外に放置していたら雨の日に水が入って蟻が全滅していたっけ。。

それにしても赤いチョークで蟻の歩いた跡をただひたすら線で描いていく作品とは驚きだし、ANOMALYの広いギャラリースペースいっぱいに展示されたアリの軌跡アートは見応え十分です!

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