編集の須藤です。
脱毛でミュゼに通っているんですが、いつも予約時間より5分ほど遅れてしまいます。施術中、お姉さんにご予定あったんですか?とふわっと注意されるのにも慣れてきて、仕事の打ち合わせだなんだと変な嘘をつくようになりました。よくない。
友達との待ち合わせも遅れます。5分10分なら早いほうで、1時間待たせることもしばしば。そのせいで女友達をひとり失ったことがあります。本当によくない。
時間にだらしない私ですが、先日それが功を奏したことがありました。というより遅れて行って、心底よかったと思うこと、です。
三浦基さんが主宰をつとめる劇団「地点」の新作「君の庭」を観に行きました。会場は、KAAT。神奈川県は横浜市にあるホールで、自宅から45分、乗り継ぎ2回、遅れないわけがありません。
案の定、乗り換えをミスって3分遅れで到着。チケットをもぎってもらい会場に入ろうとすると、最初の数分は入れないのでその代わりに映像を、と(簡易的に設置されたであろう)TVの前へ案内されました。
舞台を写した映像が流れていて、赤いひな壇のようなものの上で何かを叫ぶ赤いひとのようなものがいくつか、そのひな壇は人力によって円を描くようにゆっくりと舞台を周回していました。(は?)
TVの画質の悪さのおかげで、いくら目を凝らしてもその実態がわからず、ただ赤くてうるさい何かがとりあえずそこに在る、という悔しいほど解像度があがらない状況が数分つづきました。
遅れた奴は閉め出される“最初の数分”がいつの間にかおわり、中へ。視覚的な解像度はもちろん上がり、ひとだと思っていたものがひとで、ひな壇だったものがひな壇だということがわかりはしたものの、それが何における何のためのものかは1ミリもわからず。
数年ぶりの“地点”に軽くわき腹を殴られたんですが、フイナムブログで最高のレビューを書くためにこれは逃すまいと、目を凝らしました。
と、キリが悪いですが、なんか長くなったので終わります。つづきは次のブログで。