2020年1月13日まで原美術館にて加藤泉の展覧会「LIKE A ROLLING SNOWBALL」が開催されている。加藤泉の作品を最初に見たのが何年前になるのか覚えていないが最初に見た時の強烈な印象は忘れられない。一度見たら覚えてしまうような強烈な個性の作品は毎回同じような人物のリピートなのだがその人物が子供のような宇宙人のような不思議な姿なのだ。赤ちゃんのミイラ?はたまた黒魔術の人形?加藤泉の作品に平面や立体を通して繰り返し登場するその人物は何を語るでもなく強烈な存在感だけをその場に漂わせている。一体なぜこの作家はこのような人物のイメージを表現するに至ったのかはわからないが今回の原美術館での展示を見てそれがとても必然的なある種の美の表現なのだと感じ取ることができた気がした。海外でも評価が高まる中、この展覧会の意義は大きいと思うし今後彼の作家としての評価や作品の価値はどんどん上がるに違いないと思う。
色彩感覚にも独特のものがある作家だと思う。
会場となった原美術館のいたるところに作品が置かれている。
原美術館の庭にさえ作品がかくれんぼうするようにいた。
2枚のキャンバスを上下で繋げた作品が多いがこだわりなのか。
階段の吹き抜け部分の壁面にかかる巨大な作品。
部屋いっぱいを使ったインスタレーションの作品。
ケースに入った作品も廊下の突き当たりにあった。
木の像とプラスチックの像を合体させた立体作品。
垂れ幕のように作品が展示されていた。面白い展示方法だ。