ご存じの通りウチは眼鏡店ですが、年に4日だけ帽子店になります。今年は京都店が増えたので全店の合計で5日間になりますが。
以前、帽子と他のファッション小物を扱う店舗も運営していたのですが、その店を閉めてからも帽子のイベントだけは継続して欲しい! と言うご要望も多かったのでウィーンの帽子ブランド「ミュールバウアー」のイベントを春と秋に行っています。
通常秋のイベントは現「ミュールバウアー」のオーナーでデザイナーのクラウスが来日して行うのですが、今年は新型コロナの影響で初めてデザイナーが不在となります。
「ミュールバウアー」は1903年にオーストリアのウィーンで誕生した帽子のブランド。クラウスの曾祖母にあたる方が創設し、彼は4代目のオーナー兼デザイナーです。今ではマドンナやブラッド・ピットなど、世界中のセレブも数多く愛用するブランドになりましたが、私がクラウスと知り合った2003年は彼が先代からブランドを継いだばかりの頃でした。
クラウスのデビュー作で大ヒットした、フェルト帽子を真二つに切って、間に他の色のフェルトを挟んでラインを入れた帽子の噂が日本にも聞こえてきて、私はいきなりウィーンのアトリエのまで訪ねてドアをノックし、そこからクラウスとの信頼と友情の関係がスタートしました。眼鏡屋ではありましたが、日本で最初に「ミュールバウアー」を紹介したのは「グローブスペックス」だったのです。
以来、クラウスとは定期的に帽子のトランクショーやオーダー会を「グローブスペックス」で一緒に開催するようになりました。私自身も帽子の大ファンとなり、クラウスは眼鏡ファンになったのです。愛用者であるバンド「くるり」のメンバーにも参加してもらってイベントを開催したこともあります。「ミュールバウアー」のブランド生誕111周年のパーティーは、ウィーンの本店と「グローブスペックス」で行ったほど仲が良いんです。その記念本には「グローブスペックス」と私も紹介されています。
簡単に言うと、このイベントは帽子のオーダー会です。普通ショップで帽子を選ぼうとすると、スタイル、色、サイズ、素材の種類、リボンなどの装飾といった要素幾つかを妥協して買う場合が多いのですが、このイベントではそのすべてが選べるようになっています。
まずスタイルを選び、その次に素材や色で好みを決め、最後に頭の大きさを測ってピッタリの大きさで作ってもらうのです。若干大きめや小さめなどの指定も可能です。
つまり全く妥協しないで帽子を作ってもらえるのです!
今回も100近いスタイルが用意され、素材や色の現物スワッチもあるので、カスタマイズする場合にもイメージしやすくなっています。フェルトのクラシックなツバ付きの帽子から、ファブリックのキャップ、ニットのビーニーまで、様々なスタイルがあります。
今季、私が選んだ帽子はこれらですが、この帽子のように帽子を構成する一部のパネル(部位)だけ色を切り替えて作ってもらうこともできるのです。
今注文するとだいたい2ヵ月後に到着するので、ちょうど寒くなってきて帽子が活躍する時季になりますね。
3密を避けゆっくりと帽子選びできるように、このイベントは予約制になっています。渋谷店、代官山店、京都店、それぞれ以下のスケジュールで開催予定です。ご希望の日と店舗を決めていただき、その店舗に電話かメール(mail@globespecs.co.jp)でご予約下さい。
セッション時間
第1回 11:00 – 12:00
第2回 13:15 – 14:15
第3回 14:30 – 15:30
第4回 15:45 – 16:45
第5回 17:15 – 18:15
第6回 18:30 – 19:30
【開催日時・場所】
2020年10月3日(土)
クローブスペックス渋谷店
東京都渋谷区神南1-7-9 1F
電話:03-5459-8377
2020年10月4日(日)
クローブスペックス代官山店
東京都渋谷区猿楽町14-12
電話:03-5459-3645
2020年10月10日(土)
クローブスペックス京都店
京都府京都市中京区場之町586-2 新風館1階
電話:075-241-0876
シーズンの帽子を2つ、3つとまとめ買いする人も多いこの人気イベント、ぜひお越しください!