どうも、編集部の黄田(こうだ)です。
今年の夏に思い出なんてものがあるんでしょうか。
他府県をまたぐことも、人との接触や会話すらも規制されるようになって、早4ヶ月。
ZOOMなどのネット環境の充実によって距離が離れていてもコミュニケーションが取りやすくなったとはいえ、フィジカルの距離は離れていく一方のような気がしてなりません。
このインタビュー記事でも書きましたが、なんだか、人と人との間に見えない壁が形成されたように思ってるんですよね。
人と人とのつながりが分断された夏。言いたいこともマスクが密閉してしまう夏。
花火もなけりゃ、夏フェスもない。去年まで胸を高鳴らしていたあれこれをガサッと奪い取られたような気がします。ひと夏の恋なんてものはもっての外。
なんて風に思っていたぼくにも恋のトキメキが…。
それが、『思い、思われ、ふり、ふられ』。
浜辺美波ちゃん目当てで観に行ったものの、痛烈な青春の甘酸っぱさに冒されました。これが単なる“キラキラ青春胸キュンムービー”じゃないんですね。最初はわかりやすいセリフ回しや仕草に鼻の奥がツンとするんですが、どんどん引き込まれます。まんまとやられます。さすがは咲坂先生。『アオハライド』育ちの自分にとっては光栄なくらいのサッカーパンチをお見舞いされました。
とにかくみずみずしくて、学生時代のもどかしいくらいのセンチメンタルな感情が蘇ってきました。親世代が観ても面白いんじゃないんかな。
自分の人生を振り返ってみれば、夏の思い出は山ほどあって、今年くらい些細な思い出でもいいじゃないかと思った次第です。