銀座の蔦屋にあるTHE CLUBギャラリーにて展覧会「nullus」が開催されている。この展覧会では日本人陶芸家の黒田泰蔵氏の陶芸作品とピエロ・マンゾーニ、エンリコ・カステラーニの作品を同じ空間に展示してそれぞれを対比させ絶妙な同調感を感じさせるような展示となっている。「白」が秘める無限の可能性を3人のアーティストの作品を通じて探るこの展覧会では陶芸をコンセプチュアルアートへと昇華した黒田の作品とヨーロッパを代表するコンセプチュアルアーティストであるマンゾーニの陶磁器に使う中国粘土をキァンバスに用いた作品、マンゾーニの白に魅せられて「光の絵画」を生み出したカステラーニの挑戦的かつ前衛的な作品を展示している。ギャラリー空間を静寂が包む中で静かにしかし強いパワーを放つ作品の共演は見応えがある。。奥の部屋ではアメリカを代表するミニマルアートの作家、ロバート・マンゴールドの作品がフランス出身の女性作家ジュリー・ビューフィルスの作品と見事な調和を見せていてこちらも見逃せない展示だった。
黒田泰造、ピエロ・マンゾーニ、エンリコ・カステラーニの共演。
ジュリー・ビューフィルスは現在パリ在住の作家だ。
色の微妙な関係性が面白いミニマルな世界を生む。
アメリカのミニマルアートの代表ロバート・マンゴールドの作品。
全てを削ぎ落とし究極にミニマルにした美しさがある。