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天王洲アイルの寺田アートコンプレックスにあるKOSAKU KANECHIKAギャラリーにて鈴木親の写真展「東京の日常の断片」が開催されている。90年代よりエディトリアルやファッションなどの写真を撮り続ける鈴木はファッションやアートといった境界を越えながら最前線で活動を続けてきた。フランスでキャリアをスタートさせた鈴木は今という時代を代表する写真家の1人として注目されているが今まで展覧会や写真集といった作品発表をあまりしてこなかったそうだ。そんな鈴木がKOSAKU KANECHIKAギャラリーにおいて2018年に「晴れた日、東京」2019年に「わたしの、東京」の2回の展覧会を開いてきた。今回も私的な写真も含め今まで撮り続けてきた膨大な写真の中からさりげない瞬間や無意識な瞬間を見事に捉え「東京の日常の断片」を切り取った写真を展示している。また、イメージが大量に消費され過ぎ去っていくデジタルの時代にフィルムで撮影された写真たちは焼き付けられたイメージとして普遍的な存在感を放っている。存在という無常で儚くも美しいテーマを写真におさめるという行為によって表現し続ける鈴木の活動は今後も楽しみである。

様々なサイズの写真を面白く展示しているのにも注目したい。

人や風景をフィルムで捉えて焼き付けて写真にする。

わずかな瞬間を捉えられるというのは才能である。

気を抜いた瞬間などに人の本質的な表情が現れる。

ありのままの姿を捉えるのは簡単なことではない。

白くをのポートレイトもとても美しいと感じた。

 

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