今年のマイアミアートバーゼルは例年よりも初日の来場者数が少なく感じられたと書いたが会期中も以前ほどの混み方ではなかったような気がした。会期中の総来場者数や売り上げは調べればいずれ分かると思うがあくまで印象としてそう感じたのである。アートフェアの数は確かに多くて世界中のどこかでいつも開催されているのではなかという感じなのでそれを全部回るなど大変なことになるし必然的に大きなフェアや有名なフェアを優先するしかないだろう。ところで、今回のマイアミアートバーゼル期間中のギャラリー関係者たちの話題は来年3月に予定されている香港アートバーゼルに出展するか否かだった。どのギャラリーも他がどう動くかを注視しているような感じでもしもガゴジアンのような大物が出ないとなったら相当な影響が出るはずだ。もっとも、そういった大物ギャラリーは香港にもギャラリーを持っているのでわざわざ作品を輸送しなくてもいいといったメリットがあるだろうから参加はすると考えられる。問題なのは欧米のギャラリーの多くで高いお金を払って作品を空輸して参加してみたものの来場者が少なかったら目も当てられないのである。デモはまだ続いているし来年の3月の時点でどういう状況かは予想がつきにくい。中国からの来場者はもちろんだが日本も含む世界中からの来場者が香港アートバーゼルには行きたいが香港に行くことには不安を抱えてしまうのは否めない。特に香港アートバーゼルが開催される会場はデモが盛んなセントラルエリアに近いのでもしデモになった時にどんなとばっちりを受けるか予想できない。日本のギャラリー関係者では早々に出展を断念したところもあるという噂も聞いている。香港の人々にとっては切実な政治問題がアートフェアにも影響を及ぼすのは仕方ないことだが一刻も早い解決を願うばかりである。
アートフェアで必ず見かけるフラットな顔の彫像。
Alex Katzの花の絵があった。今ではこのサイズで800万くらいか。
Joan Mitchellの抽象的な絵画作品。素晴らしいと思う。
Alexander Calderのモビール。床に置くタイプである。
Jonathan Laskerの絵画作品。色やテクスチャーがいい。
Roy Lichtensteinによるリビングルームのシリーズ。
これもJonathan Laskerによる絵画作品。再注目されている。
Bill Jensenの絵画作品。なんとも色が絶妙である。
Jack Piersonの作品の前に立つギャラリースタッフ。
Juan Usleの絵画作品。1993年の作品だというが面白い。
Joan Miroの作品は人気が高い。誰でも分かるからか。
再びRoy Lichtensteinの作品。いい作品である。
Andy Warholのシルクスクリーン。多分1億円くらいはする?
Jean Michel Basquiatの作品。色々なのを作ったのだなあ。
Tom Wesselmannの作品、女性像が圧倒的に多い。
カルダーなどの乗った家具の背景はRichard Princeの作品。
Keith Haringの作品も本当に沢山あって多産だったのが分かる。
Christopher WoolとCalderの黒が黄色い壁に映える。
これも置くタイプのCalderである。一つ欲しいなあ。
会場には大きな作品も沢山あってギャラリーの努力がわかる。
Kelly James Marshallの作品。絵の具の垂れ方がいい感じである。
これもKelly James Marshallの作品。黒人アーティストは旬だ。
Leslie Wayneの作品。今年ニューヨークで個展を見た作家だ。
ハリウッドの老廃した感じがなかなかいい味を出している。
Katherine Bernhardtの作品も今回多く見られた。
Robert Janitzの作品。なんか独特で面白い。
Charline Von Heylの作品。独創的である。何かわからないがいい。
花をかたどった陶磁器のオブジェ。輸送が大変そうだ。
Asger Jornの絵画作品。1955年制作された油彩だ。
Mark Grotjahnの抽象画。今年のガゴジアンでの個展が凄かった。
1980年代90年代のスターアーティスト、Julian Schnabelの作品。
Carroll Dunhamの作品。珍しくサイケな色合い。
Sarah Crownerの作品はシンプルだが美しい形だ。
Korakrit Arunanondchaiという長い名前の作家の作品。
David Altmejdの作品は白い平面的な彫刻のようである。
イギリスのギャラリーのブースに集まる人々。
こういうネオンを使った作品もよく見かける。
John M Armlederの絵画作品は爆発的な色の連鎖を感じる。
Mariko Moriの作品。日本人作家で人気だ。神秘的である。
Allan Mccollumの作品は額縁。1980年代話題になった作家だ。
色の交差が面白い感じのJuan Usleの作品。奥行きがある。
小さいPicassoの油絵。小さくてもパワー満点だ。
Damien Hurstの蝶々を散りばめた作品を見る人々。
至る所でギャラリー関係者が立ち話している風景に会う。