今回のマイアミアートバーゼルで最も話題となったのがペロタンギャラリーで展示されたMaurizio Cattelanという作家の作品である。普通のバナナをアメリカでよく見る銀色のガムテープ(ダクトテープとアメリカではよぶ)で壁に貼り付けたというだけの作品だ。人だかりがあったので見にゆくと皆バナナの前で記念撮影をしていた。あまりの人混みにその時は写真を撮るのを忘れてしまったのだが最終日にゆくと混雑防止のため作品は撤去されていて遂に写真を撮る事はできなかった。もっとも今バナナを買いに行って銀のガムテープで壁に貼れば再現できなくはないが。このバナナの作品、バナナはギャラリースタッフがスーパーで買ってきたものらしいのでガムテープと足しても材料費としては10ドルもかかっていないと思う。肝心の値段だがなんと150,000ドルというから1ドル110円で計算しても約16,500,000円である。バナナ1本にこの値段と思うと信じがたいがMaurizio Cattelanの作品なのでコンセプトに対する価値と考えるしかないだろう。もしも買うと作品を買いましたという証明書とバナナをどのようにガムテープで壁に貼るべきかの説明書が来るそうでバナナは来ない。しかし、聞いたところではコレクター2人とミュージアムが1つ購入したそうだ。アートの値段というのは全く馬鹿げていると思う時もあるが今回はMaurizio Cattelanの作品ということを考えてもかなり馬鹿げていると思わざる得なかった。しかし、現にこうして買う人がいる以上はその値段は馬鹿げてはいなくて適正価格ということになるのだろうが信じられない話である。
Oscar Murilloの絵画作品。色といい勢いといい最高だ。
Oscar Murilloは2枚あったが甲乙はつけがたいできである。
Jeff Koonsの最新作は彫刻にゲージングボール。
John Currinの作品。独特な人物画を描く作家で人気である。
Gagosianギャラリーのブースの入り口。全てすごい作家の作品のみ。
こんなバスキアも。バスキアもたくさんあるので驚く。
シックな格好でアートフェアを見て回る美女たち。
リキテンシュタインも非常にたくさん売っている。
ガゴジアンだけは作家の名前を作品の脇に表示していない。
Richard Princeの作品。すごく高額なはずだ。
George Condoの作品。本当に人気のある作家でたくさん見かける。
Andre Butzerの作品。可愛らしい感じだ。
John Millerの作品。コレクターに人気の作家である。
日本から参加していたタカ・イシイギャラリーの展示。
Nobuya Hokiの絵画作品。好きな作家なので世界で売れてほしい。
五木田智央の新作もあった。連作ですでに売れていた。
写真の上から描きこんだような作品だった。
五木田智央はやはり才能あるのだなあと改めて実感した。
なんというか独特の美意識が確実にある気がする。
Alex Katzもありました。ちらほらと見かけた。
少年の絵が多いHernan Basの作品もあった
情報交換する人々。立ち止まって話している人が多い。
Hannah van Bartは以前ニューヨークで見た作家だった。
ウォーホルのイラストレーター時代の絵もよく見かける。
John Giornoの作品はアクリルで描かれている。
Jonathan Meeseの作品。好きな作家だ。
Ian Davenportの作品はアルミのパネルにアクリルで描かれる。
Sally Mannの作品。エディションは5枚と少ない。
それぞれのギャラリーが様々なデスクやテーブルを用意する。
Lee Krasnerの作品は1970年に描かれた油彩作品。
メキシコの作家Bosco Sodiの作品。色やテクスチャーがいい。
John Wesleyの作品はいつも独特の雰囲気である。
Jean Dubuffetの作品。制作年が1984年なのでなくなる前の年の作品だ。
Gary Humeの作品。以前から好きな作家で最近よく見かける。
Terry WintersはNYにいた頃から大好きな作家である。
Gary Humeの作品がもう一点。色のセンスが抜群だ。
見ただけですぐにわかるミロの作品。いい感じです。
これももちろんミロの作品。色のコントラストがいい。
ピカソをバックにカルダーのモビール。これだけで数十億とかだろう。
Hans Hofmannの作品は色や質感がとても面白い。