BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

責任

 NHKの夜9時のニュースを観ようとしたら高校野球がやっていた。こんな時間までと驚いたが、そういや近年の夏の暑さで昼を避け、朝と夕方に試合を組んでるようなことを聞いたような。

 あまりに暑いので7イニング制にするとか議論もあるけど、もう甲子園でなくどこかの空調の効いたドーム球場に会場を変えればいいのにね。たぶん保守派からは「甲子園」でなくてはならない、ということであろうがこの世は諸行無常。伝統や格式よりも選手にもしものことがあったらどうすんのかを先回りしたほうがいいかも。どうせ誰も責任取れない、取らないのだから。

 責任といえば、熊本での地震後のイオンの爆破事故のこと。ルールでは地震で退避した後、中に戻ってはダメということであるが、家やクルマのキーを置いたまま避難したスタッフに取りに戻らせてくれと言われて「規則だから〜」と突っぱねられる人はどれくらいいるのだろう。亡くなった方や親族・友人知人に深く同情するが、渋々戻っていいと許可したスタッフも気の毒だ。まさか爆破事故が起こるなんて想像もしてなかっただろう。彼らに責任を取れというのも酷だよね。自分がそのイオンのスタッフの立場だったらどうしただろう。想像しただけで目眩がする。

 ちょうど終戦記念日が間近だ。配信サービスで先の戦争ものを見ている。新聞にもあったが、東京裁判で戦争責任を問われた25人のA級戦犯たちは誰もが「自分には戦争を始める意図はなかった」と戦争責任を引き受けることを拒んだらしい。

 被害に遭った人や関係者だって、誰かが責任を取ってくれたからよかったなんて思わない。責任を取れないような事態を招かない仕組みや考え方を、先回りしてつくっておくことのほうがよほど重要だね。

 

 

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