BLOG - フイナム編集部

以心伝心? 家繋がりのルイ・ヴィトンとケンゾーのコレクション発表。

編集部の村松がリポートする2026-27年秋冬パリメンズコレクションの模様、その二日目は〈ルイ・ヴィトン〉の「Re-See」から紹介します。「Re-See」というのは、その名のとおり、ランウェーで披露された新作を実際に手に取って見れる機会を指します。

〈ルイ・ヴィトン〉の「Re-See」の場所はというと、ショーの舞台にもなった特設会場。パリ西部にある美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の隣に設けられたその巨大な建物は木箱のような姿で、圧倒的な存在感を放っていました。

なかに入ると現れたのは、ガラス張りの家。室内に家具をしつらえ、リビングやダイニング、寝室などに細かく分けられています。

実はこの家、近年注目される「NOT A HOTEL」とタッグを組んで建てられたもので、木製のコンテナに入って運ばれてきたイメージなのだとか。家具は〈ルイ・ヴィトン〉のメンズコレクションを仕切るファレル・ウィリアムスが自らデザインしたもので、家を囲むグリーンは庭を表しています。

「未来への旅」をコレクションのキーワードに掲げた今回、ファレルは服づくりにおいてベーシックなデザインに回帰し、ただ消耗されるファッションではなく、未来へ継承されるファッションを表現したといいます。その世界観を示すものがタイムレスな暮らしの空間=家というわけなのですが、これを一度切りのショーのためにつくっしまうところに他の追随を許さない〈ルイ・ヴィトン〉のすごさがあります。

そういった背景もあり、服はデザインで魅せるというよりも、素材使いやディテールに重きを置いたものばかり。新たに開発した素材やエキゾチックレザーなどがふんだんに使われていました。

 

続いて紹介するのは、〈ケンゾー〉のコレクション。発表はショーではなく、プレゼンテーションの形式でした。以心伝心という熟語があるように、ファレルの盟友で〈ケンゾー〉を手掛けるNIGOが会場に選んだのも家。

その家というのは、かつて高田賢三がパートナーと一緒に暮らした1,600平米の自邸で、1989年に完成した建物です。現在はフランスの企業「THE INDEPENDENTS」の代表が所有し、実際に生活するこの空間をわざわざ借りたとそう。バスティーユというパリの中心地にあり、建物はアパルトマンに囲まれているので外から見えないようになっているのですが、門をくぐると、そこは別世界です。大きな鯉が泳ぐ池の周りには桜や松が植えられ、まるで日本でした。

会場には高田賢三が描いたデザイン画や貴重な資料も展示。

「ホームカミング」というコレクションのテーマに合わせて、NIGOがいまの〈ケンゾー〉もみなさんを気軽に迎えたいと考え、ここを会場に選んだといいます。

服が空間になじむというか、いつもと違った見え方をしていたから不思議。ショーという方法が生み出すライブの臨場感もいいけど、空間を味わいながらそこでゆっくり服を見るという行為も素敵なことだと気づかされました。

 

ファッションウィーク期間中は、さまざまなブランドがショールームを開いたり、イベントを行うなど、世界から訪れるファッション関係者たちとの接点をつくり出しています。

そのひとつが、二日目の朝、訪ねた〈プーマ〉の会場です。

これは〈プーマ〉が誇るスニーカー「スウェード」にフォーカスした体験型イベント「SUEDE HOUSE」で、改めてその魅力を発信する目的のもと開かれました。

特別な空間は、半世紀以上になる「スウェード」の歴史を押さえたアーカイブの展示からスタート。陸上、バスケ、ヒップホップ、ストリートアート…時代が下がるにつれ、さまざまなカルチャーと結びつき、「スウェード」のアイディンティティが広まっていく様子が解説されていました。

ヒップホップとの結び付きを示すコーナー。

1960年代につくられた「スウェード」の実物。

ストリートアートとの接点を紹介したスペース。

「スウェード」を履くカートコバーンの写真。

2024年の「パリオリンピック」でスケートボード選手が履いた一足。

そして、今年もさまざまなデザインが登場するというから、その勢いは衰え知らず。以下はラインナップの一部です。

 

そして、この日は〈ゴールドウイン〉はプレゼンテーションにも足を運びました。イベント初日のオープニングパーティのタイミングだったのですが、会場には多くのひとが訪れ、注目度の高さを伺い知ることができました。

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