
20代半ばから乗っている車のオドメーターが20万キロを超えました。
買ったときにはだいたい8万キロ、そこから約8年ほどで+12万キロ。前半は年に2万キロ超のペースで推移していたけど(車の仕事をしていたせいではある)、最近は少し落ち着いてようやく20万キロの節目を迎えました。
元々は友人のすすめで車種を決め、当時は特にこだわりもなく、出来合いの健康そうな中古車を「これこのままください」的に買ったのが出会い。その後結局、維持管理以外にはまともに手を加えることもなくここまできてしまいました。
純正の姿に戻したいという思いはあったので初期装備であったはずのリアキャリアを探し出し購入するなどしていましたが、取り付けに難儀して結局断念。
こだわっていろいろいじってるんでしょう、とどれほど言われてきたか。ホイールすらそのまま、塗装も買ったときのまま(すっかり褪せてしまった)。
自分で手を加えるとしたらここのパーツはこれに替えて、色はこれにして、と考えることはあれど結局やっていないあたり、本質的には見た目じゃない部分を好いているのではないかと思います。
幸い、個体としてはとても健やかで、少なくないトラブルを経たとはいえいまも元気に走っています。



あまりにも多くの場面をともにしてきて、降りどきも見失ってしまった愛車
本当にダメになるまではもう、人間ともども年をとり続けていくしかないんだなと思っています。
アメリカではこの車で100万キロを超えたと言っている人もいます。
もちろん発売された90年代に100万キロ乗ることといまそれをすることは環境的にイコールではないとはいえ、それをできる素地があるという証左にはなるので、いけるところまではいってみます。
いけるところ、がもしかしたら半年後かも知れないし、100万キロの後かも知れないし(そうなったらいよいよ運転手と車の寿命が肉薄してくる気もしますが、年齢≒車齢なのでそれもいいか)、わからないですが。

ただ、本当の旧車のように大事に大事にしているというよりは日々の足であり道具であるという都合上、やはりこの車との別れを現実的に想定させられる出来事というのは度々起きるので、いまできることはどんどんしていこうと考えています。
それはこの車で行きたいところに早いうちに行っておく、ということであったり、写真を残す、車についてのエッセイを書きためる、などまあいろいろです。
今年スタートした車道具のプロジェクト<Pathecho Equipment Supply>の最初のプロダクトもまた、いつか次の車に乗り換えることになったとしても前の車と走った距離や時間の気配、名残を引き継げるようなものを作りたいという、まさにそうした文脈から生まれたものでした(これに関しては自分の思いだけではないですが)。
実際に使ってくださる方がたくさんいるのは愛車に同じようなまなざしを向ける人が少なからずいるからこそだろうと思っています。
年末年始は運転の機会も多く相対的に事故やトラブルのリスクも多くなってきますが、安全であたたかいホリデーシーズンをお迎えください。
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