BLOG - 高山かおり(Magazine isn’t dead. 主宰/ライター)

ひとり〈消費生活〉21日目

◎12/3(水)本日の支出計2,319円

・スーパーで食料品 1,541円

・映画会場までの電車代 778円

 

イチョウの色づきが美しい街路樹を眺めて歩きながら、タイムマシンに乗って少し前の秋に戻ってきた気分になってしまう。昨日までいた地元の北海道の町にはようやく積雪が観測されたようだ。

北海道の家に在庫がなかったので発送をお待たせしていた雑誌たちを梱包し、発送する。帰りに図書館で『現代用語の基礎知識 2026』をやっと手に取る。時間がなかったのでひとまず「本と文芸」のみざっと読む。この章は毎年永江朗が執筆している。これまで「ZINE」というワードは登場していたが、今年は初めてトピックとして解説されるキーワードに仲間入りしていた。それほどマスに言葉が広がってきたということだろう。ここ数年は出店する度に「『ZINE』という言葉を聞いたことがあるけれど、実際どんなものなの?これはZINE?」と聞かれることも増えていた。きっと自主出版文化はより活性化していくだろうと感じる。自分の手を動かしてコピー機などで気軽につくる人がもっともっと増えてほしい。

夜は、難民映画祭で上映作品の最後(オンライン上映もある)である「ぼくの名前はラワン」を鑑賞。

「荻上チキ・ Session」で難民映画祭のことを初めて知り調べていたところ、会場へ行けそうなのがこの映画のみだったので足を運んでみたが大正解だった。難民で耳が聞こえない少年が故郷を離れた先で見つけた居場所と待ち受ける数々の試練。耳が聞こえることが当たり前の私たちは、どこかで知らないうちに境界線を引いてはいないだろうか。なかったことにされて、見えないようにされている世界を知ろうとすること。それこそが大事だと感じた。そして手話を学びたくなった。帰ってきて、『KAZAK』の8号を読み返す。言葉だけではないコミュニケーションについて思考を巡らせる。本当にいい映画だった。来年から劇場公開されるので、もう一度映画館へ観に行きたいと思う。

 

◎いま読んでいる本・雑誌

・釧路市立博物館解説シリーズ 釧路のあゆみと産業〈改訂版〉(釧路市立博物館発行)

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