

パリのシャルル・ド・ゴール空港にて。
足元から滲み出るスタイル。
右脚の裾は内側に折り返し、左脚は外側へ。こんな穿き方、初めて見た。
おそらく右の踵が地面を擦るからレングスを調整しているのだろう。左右で折り方を変えるのは、その日の気分か、それとも長年の癖か。
右脚の内側には、独特の擦れ跡。これは自転車のクランクが生んだ痕跡で、自分も自転車通勤していた頃、同じようにジーンズの裾の内側を擦り減らしていた。ペダルを漕ぐたびに生地が金属に触れ、少しずつ色が抜けていった。
シューレースは結ばれていない。脱ぎ履きしやすいよう、ラフにセットされているだけ。
デニムとスニーカー。スポーツミックスのストリートスタイル。
意図せず刻まれた、日常の記録。実際の着用によって生じたダメージの味わいは、美しい。