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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

百匹目の猿

いまやどんな電気製品もリモコンがついている。家の中、リモコンだらけ。あまりにも多く、しかも用途によって置く場所が違うし、リモコンの到達範囲も様々なので、リモコンを探しに室内を移動しなくてはならない。それならリモコンでなくていいじゃんということになるのだが、まあそれなりに利便性もあるので仕方ない。

うちの自宅は電灯もリモコンで操作するタイプだ。

このリモコンは壁にケースが両面テープで固定されていて、本体がケースから取り外しできるもの。しかし貼ってから時間が経過し粘度が落ちたため、まるで牡丹の花のようにどっさりと落ちてしまった。

面白いものですべての部屋のリモコンが同時期に落ちた。同時期にくっつけたとはいえ、これではまるで「百匹目の猿現象」ではないか。つまりどこかの猿が泥のついた芋を洗って食べ始めたら、別のどこかにいる猿も同じことをし始めたという偶然というか超常現象のことだ。ある種の進化論的な見方もできるが、リモコンの落下は彼らの進化とはまったく関係がない。

そんなわけで両面テープを用意しなくてはならなくなった。

最近、ネットショッピングにはまっている身としては、まずはamazonをチェック。そこでジェルを固めたような厚みのある両面テープを見つけた。粘着力が落ちたら水で洗うとその力が回復するという。レビューもかなり評価が高い。ものすごく強力、だとか。

商品が届いて壁にくっつけたが、ひと晩で全部落ちた。あまりの粘着力の弱さにむしろ面食らった思いだ。amazonのレビューはあまり信用しないほうがいいという話を巷間聞くが、まあそういうことなのかもしれない。洗ったり、新しいピースを切って再度試してみたけど、まったく歯が立たない。

普通の文具屋さんで売っているもののほうが良さそうだ。

会社のフロア案内看板が先日落ちたので、これを使おうと思ったのだけど、目論見が崩れてしまった。

会社の看板が101匹目の猿になる前に文具屋に寄ろう。

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