昨日まで某施設視察のため青森に行ってきた。友人の結婚式が最初で最後の来青だったので、およそ30数年ぶり。その時は弘前だったが、今回は十和田湖だ。飛行機で秋田の大館能代空港へ飛び、そこからレンタカーで1時間ちょっと。たまたま見事な紅葉シーズンでドライブも楽しかった。ついでに十和田現代美術館まで足を伸ばして芸術鑑賞。たまたまエルヴィン・ブルムの日本初個展をやっていたので、それも楽しんだ。ブルムは「ファットカー」などに代表される消費者文化と西洋文化の物質的なオブジェクトへの欲求を批判する作品で知られる。この美術館にもその「ファットカー」と「ファットハウス」が常設している。
初めて彼の作品を見たのは出身のオーストリアではなく、南半球のオーストラリア・シドニー。この時はポルシェをベースにした「ファットポルシェ」であった。
それはともかく、いま東北地方では熊被害が深刻だ。行く先々で「クマに注意!」なんて看板に出くわす。
時間があったので、十和田神社に参拝したのだが、その参道の不気味さといったら。すれ違う人たちがクマ鈴をぶら下げているのも臨場感を増す。我々は何も持ってなかったのでyoutubeでクマ鈴を検索し、その再生音を最大にして歩いた。そんなものたぶん何も効果はない。
東京にいてニュースを見ているだけではわからない恐怖感というのが現場にはある。もしここにクマが出たらなんてシミュレーションしながら用心深く歩を進めた。ここに暮らす人たちは本当に大変だ。
ちなみに本州でクマがいないのは千葉県らしい。これは本当に勝浦への移住を考えなくてはならないかもしれない。