材料を買って加工して高く売る。これが商売の原点。 食材を加工すれば飲食店。金属やプラスチックなどで組み立てればクルマになり、革を切って縫えば素敵なハンドバッグなどになる。こういうのを第2次産業といいますね。
土地を買って上物を建てて売るのはディベロッパーで、会社を買って売ってその手数料を取るのがM&A会社(毎日DMがわんさか来る)。前者は不動産サービスまで入るので第2.5次、後者は有形の財を作らず提供しているのは、情報・交渉・契約支援・専門知識・信用などの「サービス」なので第3次産業。
第1次産業? それは農業・漁業・林業・鉱業などの原材料をつくる仕事ですね。
まあ大体ぼくらの仕事は第2次と第3次にまたがる仕事である。
情報の非対称性(information asymmetry)があった昔の時代には、貿易業や仲介業が非常に大きな価値を持っていた。
かつては海外の商品情報・価格情報がすぐにわからないからこそ、「情報を持つ人=商機を握る人」だった。
しかしいまは情報が瞬時に世界を一周する。情報の非対称性で商売するのはなかなか難しい時代だ。ラブラの中曽根さんのInsta連載を読んでいてそんなことを思った。
予約の取れないレストランの予約を海外の人に売っているサービスやら、課金や修行を積まないと買えない海外高級ブランドのアイテムを転売するバイヤーなどはネットワークを駆使した仲介業でこれも第3次に区分できる。
情報に加えネットワークを介したビジネス。
AIは情報は得意だが、人と人との繋がりに関してはさすがにお手上げだろう。
いや、いろんな商売ができるし、いろんなことを考える人が現れる。世の中おもしろいね。