8月から工事立ち会いで軽井沢に来るようになったが、最初はインターネットもテレビのアンテナも繋がっていなかった。

だから、なのか、以前買って途中で挫折していた本「SHOE DOG」を再び読み始めた。ご存知の方も多いと思うが、ナイキの創業者であるフィル・ナイトの自伝だ。

この本、ナイキファンには刺さったのだろうか。なにしろ内容は「いかに資金繰りするか」の連続。地元の銀行、日本の商社、知人、そして最終的には株式公開。

ナイキといえば尖ったクリエイションが思い浮かぶが、そんな話はほとんどない。代表的なワッフルソールは共同創業者の恩師の発明で、ナイキの代名詞であるエアソールに至っては持ち込み企画である。なんならナイキというブランド名すら自分で考えたわけではなく、スウォッシュもたまたま知り合ったデザイナーが生み出した。

クリエイションとは一線を引いているようにも思えるが、そこがぼくに刺さった。ブランド運営とは、経営そのものだから。

資金繰りに苦しむ場面では「そーだよねー」と共感する。もちろん規模感は大きく異なるが、資金がなければブランドもビジネスも前に進めない。

そして、経営に集中する代わりに、優秀と思える人材を集めていく。ここも(自分ではまったくできないところだけど)「本来そーあるべきだよねー」としみじみと思う。

気づけばぼくの会社もブランドも13年目。優秀な経営者や飛び抜けたデザイナーだったらもっとブレイクしているだろう。逆に同時期に立ち上がって消えていったブランドも少なくない。

今後、自分の目標に向かうに当たって、このまま一人芸みたいなビジネスで通用するのか。それとも変革を必要としているのか。人様の自伝とはいえ、自分に置き換えた際に、とても考えさせられる内容だった。

そこに明確な答えが現時点であるわけではないが、目の前の課題をクリアしながら、5年後、10年後にどうありたいのかというビジョンをあらためて自分の中に問う。

時間も労力も有限。2025年からはそうした視点でビジネスに取り組んでいきたい。

今年もよろしくお願いいたします。

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