歩行者信号が青の交差点で横断歩道を歩いていたら、タクシーに目の前10cmを猛スピードですり抜けていったなどという日常でヒヤっとする場面がこのところ増えている気がする(当社比)。右折車両は交差点の真ん中で待たず、横断者の面前まで行って止まり、対向車の通行を妨げるとかこのところの交通マナーの悪さが益々ひどくなっている。ウインカーを出すのも曲がる瞬間だし、タクシーなどは、道の真ん中で客の乗降を行なって道路を塞いでいる。一体どうなってるのだろう。少なくとも歩行者優先だけは守ってほしい。
武家社会が長かったこの国ではどうにも金持ちや権力者が優先されるという意識が国民全体に染み付いているようだ。早くから市民としての自由を勝ち取った欧米と比べるとそこに大きな違いがある。
金持ちが貧乏人を蔑むような道路行政とでも言っていいのだろうか。たとえば歩道橋。こんなのあるのは先進国では日本だけだ。欧米先進国は曲がりにもにも歩行者(市民)優先の意識が根付いているので、ヒト優先の都市計画になっている。
ちなみに歩道橋であるが、昭和40年以降、モータリゼーションの急な発達で事故が激増し日本中に建設された。それがちょうど寿命を迎える頃である。経年劣化で建て替えか取り壊しがあちこちで行われていて、代官山交番前の交差点からも数年前に目障りな歩道橋が無くなった。もうすべての歩道橋を取っ払う時に来たかもしれない。
そういえば天現寺交差点の慶應幼稚舎側の歩道橋は、階段の段差が小学生用に低くなっている。これ実は某大物歌手が子息のために建てたものだそうだ。子を思う親の気持ちは解らんでもないが、そこじゃないという気がしないでもない。
自戒を込めて、交通マナーをよくしていきましょう。